初めに自己紹介という事で、音を一部UPしました。聴いた事があるテルミン演奏はベテランさんばかりだから、比べるものではないと分かっていても、正直心配な小心ロム。
でも今の私があってこそ今後があるわけで、未熟ながらにも色々発表していこうと思い始めました。邪道な気もしましたが、1曲目は私らしいという曲を選びました。
初めてエフェクターをかけて、テルミンの素の音(声のような、ヴァイオリンのような)以外で、テルミンとして演奏するのは、抵抗がありました。
でもクラシック以外の曲をやるにつれ、そして色々な楽器と合わせるにつれ、変わってきました。特にギターには驚きの連続。様々な音色で表現し、とても一人とは思えない存在感。でもあのボブディランも、アコースティクギターからエレキギターに持ち替えた時は悪く言われたとか。
私もこの曲は、どの音色が一番合ってるか試行錯誤しました。結果大ウケ、エフェクターテルミンも好きになりました。今ではなくてはならない存在。めざすぞロム・ディラン(笑)。
エレキギターが素の音だけで演奏されないのと同じ位、テルミンも色々な音楽、音色、奏法によって演奏されたら面白いと思います(野望)。
テルミンの音だけが目立つのではなく、融合した音、皆で作った音楽を聴かせるライヴでありたい。その音楽のために自分はどう表現するか?
これは、周りのミュージシャンと、見に来て下さったお客様に教えられました。感謝!
長い旅は始まったばかり。スタート地点の私の声明。よかったら聴いて下さい。プププッです。
注:奏者の方へ。エフェクターをつなぐと、いつものドレミの位置とは変化します。手に感じるモノも減ります。それも含めてお付き合いしましょー。
MPEG Audio(layer III)
1min27sec
16bit stereo/44.1kHz
2001/11/18
テルミン奏者の天才クララ・ロックモア氏のCDを買って電車の中で聴いた朝、あまりの素晴らしさに、いや正直「本当にテルミンなの?」と驚き、その日の予定を全てキャンセルして家に戻って聴き続けた。聴けば聴くほど感動の嵐、と同時に、私も70歳まで続けてこんな演奏できるようになるぞー!と夢がふくらむのでした(目標は高くね)。だからか初めはクラシックをとにかく練習しました。
さて「アヴェ・マリア」という曲は、シューベルト、バッハ、他にも多くの作曲家が作ってるので、せっかくなら「アヴェ・マリア集/アベアベアベ」でも作ろうかと思って(笑)録音してみました。
録音を始めると同時に「音色作り」の長い旅が始まった。テルミン自体の「素の音」研究です。どうすればクララさんの音や、RCAテルミンの音に近づけられるのか。もー何個アンプを買って失敗したことか。でもこの研究のおかげで、だんだん自分の好みの音が出来てきました。曲によってもテルミンの聴こえ方は違うし、やっていくウチに好みは変わったりもすると思いますが。
〜録音〜この緊張感、静まりかえった空間、テルオさんだけが相変わらず元気で、誰にでも反応してはピーピー勝手に音を出す(テルオさんは度胸座ってるのよね)。何度も何度もできるかぎり録り直しました。音にあれだけ集中すると、すぐバテます。休み時間をもらって、マジで寝ました。やる気あるからこその行動なんです、ゆるしてーと弁解しつつ(笑)。そして再チャレンジ。そして最後出来上がったのを聴く。。。「もっと上手く弾けてると思っていたのに」と「もう体も集中力もこれが精一杯」という想像と実力のギャップを知らされる瞬間です。次の日になると、音が微妙に変わってしまうので、その日のウチに録らなくてはいけない。でも結局良いのが録れず、その日のテイクはボツ。そんな日を何日か経て、やっと出来上がったので、ちょっとだけ発表。この調子ではアベマリア集はいつになるやら。
ライヴもこのレベルで演奏できる様になりたいなー、でもライヴはやり直せないわけで、そのギャップにもまた悩んだ時期がありましたが、ライヴと録音は全く違う世界なんだ!という事が分かっただけでもよしとしよう。
めざせ70歳です。テルミンのおかげで私、長生きしたくなりました。
MPEG Audio(layer III)
1min27sec
16bit stereo/44.1kHz
2001/8/14