((( Diary - Rom )))

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2002-05-23 リハ

テルミンの特徴とも言えるポルタメント(音が切れずに音程がピヨ〜〜〜と変化すること)。音を探るのと、ポルタメントを生かすのは、全く違うと痛感。探ってたらテンポや強弱がリンクしない。動作は似てるのに。。。さらにエフェクターの効果で実音と違う音も出てて混乱。情けな。
体が揺れて低音一音キープが定まらず。拍より前に完璧な音を描けてないとまず失敗する。それには周りの音をもっと聴かねば。
フレーズが決まっていなかったり、メロじゃない時こそ、素早くビシッとバシッと。
色々ダメだしRom保存。

今日は3人ともが曲終わるごとにブツブツ反省を言ってた。まじめな3人(自分で言うか)。

2002-05-22 髪・義太夫

半年ぶりに髪切る。首痛のせいでシャンプー台に横になれず、ずっと行けなかったのだー。もう大丈夫だろうと思ったが、タオルの上なのに痛くて辛し。でもサッパリしたらか良い。

女流義太夫演奏会@国立劇場へ。三味線の中でも、一番大きな音といわれてるが、始めピンとこなかった(よく分かってないもんで)。しかし、ラストの2人は現れただけで何かが違った。三味線の鶴澤友路氏が、一音チューニングしただけで、会場中に「ベーン」と響きわたる。低い音から深い響き。浄瑠璃の竹本朝重氏も、女性ならではの高音と男性顔負けの低音。義太夫に詳しくない私ですが、最後の演目はじーんとしました。
はぁ〜やはりやり続けてる人って、どの世界でもすごいんだな。あんなお年まで舞台たてて素敵。女性として、そこらへんも感動したのかも。

夜の赤坂へ。色々思い出す道を少し歩いてみたが、やはり途中で引き返す。大人の街は混んでいた。

2002-05-21 蟻の行列

病院通いは続いてる。だいぶ痛みは減ってきたので、天気の良い日は良い散歩。

蟻が、自分の体より10倍くらいある大きさのブツを一匹で運んでる。偉いな。と、その先に、数千匹の蟻の行列が続いてた。この列は、どこからきてるのか探したくなり寄り道する。。。家6件以上過ぎてもまだ続く。すると池田さんの家の庭へ。うっっ人の庭にまでは入れない。。。

あ、病院の時間過ぎてるー。ひとまず中断。お医者さん曰く、梅雨時期は痛みぶり返すからまだ通いなさいって。はーい。

さっ今度は蟻の先頭を探しに。さらに5件ほど先まで続いてた。そこで急に列は曲がり、また人の家に入ってしまった。ただそこで曲がりきれず、行き先を失った数匹が悩んでウロウロしてる。列からはずれた蟻はなんとも優柔不断。「右、いや左、いや」。なんとか列に戻ってくれ。
そろそろ私も見飽きたので、帰る事にした。

地味だけど積み重ねが大切。小さいけど集団は無敵。一つ目的をみつけたら、500m後ろの蟻も疑わず、ただそこへまっすぐ前進する心。協力すれば数千倍になる事を知ってるな。壮大な戦士たちって感じ。こんなのに標的にされたら怖い。

帰りのバスで研二さんの曲「ARI」を思い出した。ちょっとイメージは違うけど、想像力は膨らんだ。

2002-05-20 今日のリハはご褒美蕎麦付

新曲に挑戦だわーい。通す所に行きつくまでに、ドッと疲れる。コードを見て、その場で気の利いたフレーズがサッと出てこないし。難しいな。ちょっとでも悩むとテルミンは音階にない音でフニャフニャしてて、何弾いてるか分からないもんね。出来るかなーって心配しながら音なんて出そうもんなら、すぐに「悩んでたでしょ」と二人に言い当てられる。音に全てがでるって本当ですね。裸な感じ、いやん(バカ)。

曲のイメージで、ここはビブラートしない、ここは大きく揺らす、ここは縦の揺れにしよう、とか考える。それが自分にとって苦手な揺れの場合、自分で自分の首を絞めるのだが、それが必要なんだもん。それでもイメージに繋げるにはほど遠い。うーくやしい。あらゆる揺れをマスターしたい。悩んでたら、手がぐるぐる回ってしまった、、、おっ、変な揺れみっけ(笑)。

夏秋マスターのお蕎麦いただく。メチャクチャ美味しい。汁なしでいける。コシも香りも味もGOOD。研二さんと私で談合。「まずは不動産廻り」「場所がよくないと」「ミュージシャンが集まる蕎麦店」「ミーティングはそこで」「よしっ」何が良しだか。
ドラムも打って、蕎麦も打って、打ちまくり。まくって下さい。ご馳走様でした。

今日は弦楽器に囲まれてたせいか、もっとお近づきになるために、夜TV趣味悠々のギター講座を見てみた。やっぱり難し。1カポタストは出てこなかった。

2002-05-19 -ロムなりの暗い日曜日-

今回参加の話をいただき、単純に喜んでいましたが、映画を見て、ダミアの原曲を聴き、あまりの悲しみに不安になった。ナチスの時代、生死をかけた心の叫びは、戦争等を実際経験してない私に表現しきれるかと。

でもテルミンという楽器は、丁度同じ時代を生き抜いている。テルミン博士自身もシベリア収容所へ入れられたように。だからテルミンなら、何か通じてるような気がした。テルミンを通して、私を通して、暗い日曜日に繋がると思った。

映画でも分かる、究極の愛の聖歌。共感できるからこそ自殺の聖歌にもなる。愛するからこそ、死にたくもなり、生きなければとも思う。これはどの時代にも通じると思う。生と死は紙一重。

悲しみにも沢山ある。泣き叫んだり、ただ静かに涙したり、涙すら枯れ、頭が真っ白に.....どん底まで落ちると、後は這い上がるしかありません。生きようと思う事。
人は(テルミン達)悲しむが、時間(リズム隊)は止まってくれない。たんたんと時を刻む。日は昇り日は沈む。

というコンセプトで進む。
しかし、アレンジはそう簡単ではなかった。ライブでは明るい曲を多くやってる私としては、明るい感じも試みましたが、原曲の力か、どうにもならず。ならば、とことん悲しく、重くする事に。いざ録音までが長かったです。

Rec,Mix,Drs.等、いつもサポートしてくれてるお馴染み夏秋文尚さん。こんな難しいノリの曲で、静かに、かつ激しく盛り上げてくれました。(夏秋さんのコメントは後日UP予定)

私はテルミン多重録音に初挑戦。自分で自分の首しめてしまった。録音中「誰が多重するなんて言ったんだっけ?」「本当に終わるの?」と責任押しつけあったり(笑)。
出だしからのテルミン・コーラス隊、特にユニゾンは、技術的に自爆しそうになりました。
スタジオにて暗ーい録音2002.2.27-3.5日記。本当は日曜日で終了したかったのだが、火曜日までかかってしまった、暗い一週間。

テルミンは、今回エフェクターを一切使ってません。素の音でいろんな音色にしてます。自分でも驚いたのは、最後の方、本当に人の声みたいな女テル達がいます。さ、テルテルは何匹いるでしょう?なんて。


他の方々のも楽しみにしてて下さい。同じ曲で似ないか恐れていましたが、全く違う曲になってて、人間って面白いなーと思いました。
プロデューサー永瀧さん、近藤さんの成せる技。この場をかりて、ありがとうございました。

自分の頭に描く表現に近づけるために、テクニックを磨かなければいけないんだなーと痛感。。。今のロムなりに精一杯がんばりました。ぜひっ聴いてみて下さい!
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